CurriculumHRアカデミー2023年度夏期講座 カリキュラム

第1回 2023.07.05 Wed.18:00-20:00/ Employee Experience <受付終了しました>

充実した体験が、従業員の働きがいやエンゲージメントを向上させる
アドビの事例に学ぶ、これからの人事の軸となる「Employee Experience」

近年、注目を集めている「Employee Experience(従業員体験)」。従業員が社内でポジティブな経験を重ねることで、働きがいやエンゲージメントが向上し、生産性や業務効率の改善などにつながると期待されています。アドビではあらゆる人事施策を、Employee Experienceの向上を目指して展開。従業員のモチベーション向上や組織活性化を実現しています。では、Employee Experienceを軸とした人事とはどういうものなのでしょうか。どうすれば従業員に充実した体験を提供することができるのでしょうか。アドビの事例から、Employee Experienceの向上ために人事は何をすればよいのかを考え、議論します。

●講師紹介

アドビ株式会社
人事部 シニアマネージャー 杉本 隆一郎氏

杉本 隆一郎氏

アドビ株式会社
人事部 シニアマネージャー

(すぎもと りゅういちろう)10年以上の人事業務経験を経て、2012年リンクトイン日本法人立ち上げに人事責任者として参画し、ビジネスSNSおよびダイレクト・ソーシングの普及に携わる。その後外資IT企業にて採用統括職を歴任し、2019年アドビに入社。北アジアにおける採用推進、Employee Experienceの向上に取り組む。

第2回 2023.07.12 Wed.18:00-20:00/ 管理職のキャリア支援力の強化 <受付終了しました>

NTTコミュニケーションズが実践する、
管理職の「キャリア支援力」向上施策
部下のキャリア自律を促す管理職を、人事としていかにサポートするのか

近年、従業員の「キャリア自律」の重要性が高まっています。管理職には部下のキャリア開発を支援することが求められますが、管理職のボリュームゾーンである40代、50代はキャリア教育を受けてこなかった世代であり、「どのように支援すればいいのかわからない」との声も多く聞かれます。そこで、NTTコミュニケーションズでは、部下のキャリア支援の指南書『発奮・スタンスセオリー』を作成し、管理職をサポート。90%以上の管理職がキャリア形成に特化した1on1を実施し、部下のキャリア形成支援に取り組むようになりました。同社の事例をもとに、管理職のキャリア支援力を向上するために人事部としてどんなサポートができるのかを考えます。

●講師紹介

NTTコミュニケーションズ株式会社
ヒューマンリソース部 人材開発部門 キャリアコンサルティング・ディレクター 浅井 公一氏

浅井 公一氏

NTTコミュニケーションズ株式会社
ヒューマンリソース部 人材開発部門 キャリアコンサルティング・ディレクター

(あさい こういち)1981年、高校卒業後、電電公社に入社。1999年、NTT再編時にNTTコミュニケーションズに配属。2006年から7年間、労働組合の幹部を歴任後、2013年ヒューマンリソース部人事・人材開発部門へ異動と同時に50代社員のモチベーション向上にチャレンジ。たった一人でキャリア面談を実施し、その数9年間で2,400人を超えた。圧倒的な面談量をもとに、自然に作り上げられていった面談スタイルが、ベテラン社員にシンクロ。その結果、面談を受けたベテラン社員の部下を持つ上長の8割が、そのベテラン社員の行動変容ぶりを認めた。著書に『ビジトレ 今日から始めるミドルシニアのキャリア開発』(共著、金子書房)がある。キャリアコンサルタント。

第3回 2023.07.19 Wed.18:00-20:00/ 自律的なキャリアを叶える「マッチング」配属 <受付終了しました>

社員の「キャリア自律」への意識を高める配属プロセスとは?
社員と組織のニーズのマッチングを目指すシスメックスの挑戦

働き手が会社を選ぶ際のポイントとして、「自らのキャリアを自律的に選べること」の重要度が上がっています。そこで注目されるのが、ジョブ型雇用を導入し配属プロセスを刷新した、シスメックスの取り組みです。新卒社員の初期配属ではマッチングアルゴリズムを活用し、人事部の関与を排除。既存社員にはポジションを公開し、選考によって配属を決めています。社員が自律的にキャリアを考え、行動する環境をどのようにしてつくるのか。また、人事としてどんな支援ができるのか。シスメックスの事例や現在の課題を基に議論します。

●講師紹介

シスメックス株式会社
人事本部 グローバル人事企画部 シニアプランナー 松井 有沙氏

松井 有沙氏

シスメックス株式会社
人事本部 グローバル人事企画部 シニアプランナー

(まつい ありさ)人材エージェント、人事コンサルタント等の経験を経て、2021年にシスメックス入社。非管理職の人事制度の見直しでは、制度企画に携わり、社員への説明会を主導。現在はグローバルタレントのサクセッションマネジメントや育成施策の企画・実施、人事ガバナンスの運用に従事している。

シスメックス株式会社
人事本部 人事部 人事課 課長 奥山 健雄氏

奥山 健雄氏

シスメックス株式会社
人事本部 人事部 人事課 課長

(おくやま たけお)2006年に新卒でシスメックス入社。入社後はライフサイエンス関連の装置開発に従事。2014年に人事へ異動となり、給与・福利厚生・勤怠管理・労務費管理・採用・評価など幅広い人事業務の実務を担当。現在は職務型人事制度の浸透および配置・ポジション管理等の業務に従事している。

第4回 2023.07.26 Wed.18:00-20:00/ 若手の登用、育成 <受付終了しました>

若手登用により、早期戦力化と組織活性化を実現
テルモの事例に学ぶ、若手社員の自律的な成長の促し方

医療機器、医薬品を製造・販売するテルモでは、2022年に人事制度を改訂。若手がチャレンジできる仕組みを整えています。その一つが、公募制の拡充。約800ある課長のポストをすべて公募制にし、入社2年目以降の社員なら誰でも手を挙げることができます。また、新入社員の希望者から数人を選抜し、10年目の中堅社員が手がけるようなプロジェクトを5年間担当するプログラムも実施。若手社員のために自律的な成長やスキルアップの機会をさまざまな形で提供することで、早期戦力化と組織活性化につなげています。同社の事例を基に、若手社員の意欲を高め、自律的な成長を支援する方法を参加者全員で考えます。

●講師紹介

テルモ株式会社 人財開発室 室長 朝日 章吾氏

朝日 章吾氏

テルモ株式会社 人財開発室 室長

(あさひ しょうご)1991年富士銀行(現:みずほ銀行)入社。西日本エリアの採用ヘッド、シンガポール拠点企画課長の後、みずほFG人事部次長時には、就職人気ランキング常時TOP10入り。2014年から横浜駅前第二部・新宿営業部・日本橋 横山町第二部など大企業営業部長。21年テルモ入社。人財開発室長として、本社部門HRBP兼務。新卒採用・キャリア採用・教育研修・組織開発を統轄。23年4月、就職人気ランキングにおいてテルモ創業以来初の100位以内(45位)ランクインを果たす。

第5回 2023.08.02 Wed.18:00-20:00/ パーパス経営 <受付終了しました>

社員個人の志「MYパーパス」で人的資本の価値を高める
SOMPOホールディングスの「パーパス経営」

昨今注目を集めている「パーパス経営」。パーパスとは社会とのつながりを強く意識し、社会における企業の存在意義を明確に示すものですが、SOMPOホールディングスでは企業としてのパーパスだけでなく、社員個人の志である「MYパーパス」も重視しています。まずは管理職自身がMYパーパスを言語化し、自己開示したうえで、部下と一緒に部下自身のMYパーパスを策定。社員一人ひとりが掲げたMYパーパスを、SOMPOのパーパスと融合させ、人的資本の価値を高める経営へとつなげています。本講座では、SOMPOホールディングス 人事部 の田代雄大氏が同社のパーパス経営について解説。参加者全員で同社の取り組みの一端を体感し、パーパス経営がなぜ必要なのか、どのように取り組めばいいのか、課題をどう乗り越えればいいのかを考えます。

●講師紹介

SOMPOホールディングス株式会社
人事部 戦略企画チーム 課長代理 田代 雄大氏

田代 雄大氏

SOMPOホールディングス株式会社
人事部 戦略企画チーム 課長代理

(たしろ ゆうた)新卒で日系大手海運会社に入社。人事部への配属をきっかけに、「人」を起点とした企業文化変革の面白さを知る。人事プロフェッショナルを志すべく、アクセンチュア株式会社、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社のマネージャー職を経て、2021年11月より現職。MYパーパスは「人々の人生における選択肢を増やす」。

第6回 2023.08.30 Wed.18:00-20:00/ マーケティング視点の人事改革 <受付終了しました>

「マーケティング」の視点でさまざまな人事施策を実践
みずほフィナンシャルグループが取り組む人事改革

近年はさまざまな人事戦略において、マーケティングの視点を取り入れる企業が増えています。みずほフィナンシャルグループでは、国内外の企業で主にマーケティングや広報を担当してきた秋田夏実氏が、人材の活躍推進などを実現していくCPO(Chief People Officer)と、カルチャー改革を担うCCuO(Chief Culture Officer)を兼任。マーケティングの経験を活かして、人材開発や組織開発、企業風土改革、エンゲージメント向上などの推進に取り組んでいます。同社の事例を基に、参加者全員でマーケティングの視点をどのようにして人事に活かすのかを考えます。

●講師紹介

株式会社みずほフィナンシャルグループ
執行役 CPO(Chief People Officer)兼 CCuO(Chief Culture Officer) 秋田 夏実氏

秋田 夏実氏

株式会社みずほフィナンシャルグループ
執行役 CPO(Chief People Officer)兼 CCuO(Chief Culture Officer)

(あきた なつみ)東京大学経済学部卒業。米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。国内外の金融機関で約20年のキャリアを積んだ後、未知のIT業界に転じ、アドビの日本法人で副社長としてマーケティングおよび広報を統括。2022年5月にみずほフィナンシャルグループに入社。2023年4月より現職。

第7回 2023.09.06 Wed.18:00-20:00/ 多様な人財の活躍支援 <受付終了しました>

人の成長を、事業の成長へとつなげる
ベイシアが取り組む「人事パーパス」を起点にした、
多様な人財の活躍支援

東日本を中心にスーパーマーケットを展開する株式会社ベイシアでは、「『ヒト』の成長無くして事業の成長はなしえない」という人事パーパスを掲げています。その実現には、社員・社員の家族・会社の三方にとって良い環境が必要であると考えた同社は、社員が安心して成長し、活躍するための人事制度を整備。パートタイム従業員を含めた全社員に対する自律的な学びを促進するツールの拡充、キャリア支援、働く環境の整備、賞賛する文化の形成などさまざまな施策を展開することで、シニア層、女性、障がい者など多様な人財の活躍を支援しています。同社の事例から、人事としてのパーパスをどのようにして人事戦略に落とし込み、社員の活躍へとつなげて経営戦略を実現していけばいいのかを考えます。

●講師紹介

株式会社ベイシア
人事・総務法務事業部長 割石 正紀氏

割石 正紀氏

株式会社ベイシア
人事・総務法務事業部長

(わりいし まさき)新卒で大手小売に入社。在職中に中央大学大学院戦略経営研究科に進学しMBAを取得。その後、人材サービス企業の人事を経て、2022年5月より株式会社ベイシアの人事部長に就任。採用、育成、配置、評価、報酬、人事制度設計などの部署を統括。2022年10月からは人事に加えて、総務部、法務部も管掌する人事・総務法務事業部の事業部長として業務を執り行う。

第8回 2023.09.13 Wed.18:00-20:00/ 人財開発 <受付終了しました>

ビジネスの転換期を迎えた企業は、
人財開発をいかに変革していくべきなのか
コカ・コーラ ボトラーズジャパンの事例に学ぶ、
経営改革につなげる人財育成戦略

国内12のボトラー社の統合による規模拡大、飲料の多品種展開によるビジネスモデルの変化など、転換期を迎えているコカ・コーラ ボトラーズジャパン。社員に求められるスキルも変化しており、人財開発において大規模な改革を進めています。近年は選抜型次世代リーダー育成プログラムに注力し、変革を推進するリーダーを育成。今年度からは、将来の経営者を育成するプログラムもスタートしています。変革の重要な担い手となる中途社員のオンボーディングにも注力。上司巻き込み型のプログラムで中途社員がいち早く力を発揮する支援をしています。ビジネスの転換期において、社員一人ひとりが着実に成長していくためにはどうすればいいのか。同社の事例を基に、転換期を迎えた企業の人財開発のあり方を考えます。

●講師紹介

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
人事・総務本部 ピープル・エクスペリエンス&リレーション統括部長 東 由紀氏

東 由紀氏

コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
人事・総務本部 ピープル・エクスペリエンス&リレーション統括部長

(ひがし ゆき)金融機関を経て、2013年に人事にキャリアチェンジ。野村證券でタレントマネジメントとD&Iのジャパンヘッドを務めた。2020年よりコカ・コーラ ボトラーズジャパン人財開発部長、社長補佐を経て、2023年4月から現職。Allies Connects代表、特定NPO法人東京レインボープライド理事。

第9回 2023.09.20 Wed.18:00-20:00/ 人事制度改革 <受付終了しました>

従業員一人ひとりが強みを発揮し、挑戦する組織を実現
マルハニチロの人事制度改革

経営環境が変化する中、多くの企業が成長し続けるための改革に取り組んでいます。マルハニチロでは、水産資源の競争激化といった変化を受けて、2022年4月に新人事制度を導入。「管理職の力量アップ」「エンゲージメントの高い組織」「イノベーションあふれる組織」「実力や貢献に応じた処遇」「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の実現」「公平な福利厚生」という観点からポリシーを定め、さまざまな取り組みを行っています。組織を変革する取り組みはどのように進められたのか。また、その背景にはどのような思いや狙いがあるのか。同社の事例を基に、人事制度改革のポイントを考えます。

●講師紹介

マルハニチロ株式会社 人事担当執行役員 若松 功氏

若松 功氏

マルハニチロ株式会社 人事担当執行役員

(わかまつ いさお)1985年、新卒で大洋漁業株式会社に入社。人事課に配属され採用を担当。1988年に水産部福岡鮮魚課に異動し、買参人としてセリに出て鮮魚の買付販売を4年。その後関東支社にて業務用冷凍食品を販売。1994年から労働組合へ10年間出向。2004年から経営企画部へ。2007年株式会社ニチロと経営統合。2010年より人事部で労務に従事し、2016年から人事部長。2023年4月より現職。

第10回 2023.09.27 Wed.18:00-20:00/ 人事リーダーの在り方 <受付終了しました>

将来の人事リーダーはどのように成長していくのか
人事部の未来を担う人材に求められる
「姿勢」「学び」「キャリア」を考える

近年は人と組織に関する課題が多く、企業において人事の重要性がますます高まっています。今後は「戦略人事」の視点を持ち、事業成長に貢献する人事リーダーがますます求められるでしょう。では、将来のリーダーを目指す人事パーソンは、どのような姿勢で仕事に取り組み、何を学び、どんなキャリアを歩んでいけばいいのでしょうか。さまざまな企業で人事の要職を務めてきた有賀氏が、人事リーダーに求められる姿勢や知識などを解説。参加者全員で人事リーダーの在り方を考え、議論します。

●講師紹介

株式会社日本M&Aセンターホールディングス CHRO
株式会社日本M&Aセンター 取締役 常務執行役員 人材本部長 人材ファースト管掌
 有賀 誠氏

有賀 誠氏

株式会社日本M&Aセンターホールディングス CHRO
株式会社日本M&Aセンター 取締役 常務執行役員 人材本部長 人材ファースト管掌

(ありが まこと)81年 日本鋼管入社。97年 日本GM入社。部品部門デルファイの取締役副社長兼AP人事本部長。03年 三菱自動車常務執行役員人事本部長。ユニクロ執行役員を経て06年 エディー・バウアー・ジャパン代表取締役社長。その後、日本IBM理事、日本HP取締役人事統括本部長、ミスミ統括執行役員人材開発センター長。23年4月より現職。ミシガン大学MBA。